六番札所 宝池山神應寺

神応寺

宗派  高野山真言宗
本尊  大聖不動明王
創建  不詳
ご詠歌 ありがたや 大黒天の じんのうじ いまずの里に いまぞゆかしき
応化身 白衣観音

白衣観

僧侶が着る紫や赤等の染色された衣ではなく白衣を身につけて岩の上に座っておられるお姿が特徴。これは我々のすぐ傍にまで来て功徳を授けるためと言われています。

○歴史・由来

豊臣時代(一五八〇ごろ)阿波藩主、蜂須賀候に仕えていた宥範という僧が神應寺に入り、中興(一度衰えたり途絶えたものを復興)した。江戸時代には、阿波国の真言宗寺院のうち末寺を有する有力な寺院が阿波八門首と呼ばれ、そのうちの一寺院であり、終戦時まで多くの寺領を有し、その偉容を誇っていた。ご本尊は大聖不動明王。奥本尊は、鎌倉期の薬師如来であるが、その他に御丈3メートルの大黒天を安置する。この大黒天は、俵の上に乗る従来の大黒と異なり、自由自在に衆生を救う功力絶大の大黒天神として、往古より信仰を集めている。神應寺は、その名の通り、もと八幡神社の別当(神社を管理するために置かれた寺)を兼ねる由緒正しい寺であり、大黒殿の中に、今もそのご神体をおまつりしている。神仏混合の完全な形を伝える寺として珍しい存在である。

○住職より一言 

当寺は創建以来、律院学問所として知られた阿波南方五大寺の一つであり、近くの今津小学校は当院が始まりである。今も御堂に鎮座する大黒天は走り大黒天と言われ、往古より多くの信仰が続いている。

○アクセス

〒 779-1122
徳島県阿南市那賀川町八幡 49-2
電話 0884-42-0908
大型バス   進入 可
マイクロバス 進入 可