二十一番札所 真隆山儀光寺

宗派  真言宗豊山
本尊  千体十一面観世音菩薩
創建  730年頃
ご詠歌 いつの世も ゆかしきすがた 観世音 心ひらけと 蓮花たむけん
応化身 阿摩提観音

不安なことがあっても「観世音菩薩」を念ずれば、その御姿を現し、恐れる心や不安を取り除いて大きな安らぎを与えると言われています。このことから無畏(むい)観音ともいわれ、当霊場会のお姿以外に施無畏印(せむいいん)を結んでいるお姿も多くあります。

○歴史・由来

当寺は、もと伊予灘に浮かぶ孤島、由利島に所在す。天平年間、儀光上人が行基菩薩御作の十一面観音菩薩を背負って由利島に渡り、一草庵を結んだのが開基と伝わる。以来、香華灯明の絶えることなく隆昌を極めたが、弘安年間、折から襲い来た地震津波のために島は壊滅状態となり、島民は寺と共に島を離れて当地に移り住んだ。この間の事情は「由利千軒ゆり込んだ」と瀬戸内の島々に語り継がれている言葉からも伺い知ることができる。現在、本尊十一面観音像の背後に身丈5寸の小さな観音像一〇〇〇体が祀られている。これは貞享年間に京都三十三間堂の千体観音を勧請したもの。その他、閻魔大王像をはじめ多数の諸仏菩薩が祀られ、檀信十方施主の心の依所として深い信仰を集めて今日に至っている。


○住職より一言 

山のすがた、一輪の花、すべて仏さまのすがた。鶏の声、川のせせらぎ、すべて観音さまの慈悲の声。仏さまに出あい、観音さまの声に耳を傾ける巡拝を・・・。

○アクセス

〒 791-8067
愛媛県松山市古三津 1-2-33
電話 089-951-0576
大型バス   進入 不可
マイクロバス 進入 可

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